はじめに
vimを開発環境として使う場合に標準搭載されているmakeコマンドを使用すると便利です。
サンプルプログラムの作成
次の通りCのプログラムとMakefileを用意します。
$ ls Makefile hello.c
hello.c
#include<stdio.h> int main(){ printf("Hello!\n"); return 0; }
Makefileにはbuildとrunのタスクを定義します。
build : cc hello.c run : ./a.out
vimrcにショートカットを設定
vimからMakefileに定義したタスクを簡単に実行するため、
ショートカットキーを設定しておきます。
これにより、vim上ではコマンドモード、挿入モードに関わらず
F5でファイルの保存と:make buildの実行、F6でファイルの保存と:make runの実行ができるようになります。
makeの実行結果はQuickfix Listで確認できますが、毎度:copenするのは煩わしいので
makeの後に自動でQuickfix Listが開くようにau[tocmd]も次の通り設定しておきます。
~/.vimrc
nnoremap <F5> :w<CR>:make build<CR> inoremap <F5> <Esc>:w<CR>:make build<CR> nnoremap <F6> :w<CR>:make run<CR> inoremap <F6> <Esc>:w<CR>:make run<CR> au QuickfixCmdPost make copen
動作確認
hello.cの最終行から閉じ括弧をわざと削除しておきます。
F5でmake buildを実行します。
実行結果はQuickfix Listで確認できます。
コードを正しく修正し、再度make buildを行います。
コンパイルが正常終了しました。
F6でmake runを実行します。
正常にプログラムが動作しました。